神保町・青林堂跡地 [散歩/千代田区]
かつて漫画雑誌ガロの版元だった青林堂のあった場所。「木造モルタルの王国」を自称した建物はずっと空き家状態が続いていたが、数年前に撤去されて今は駐車場になっている。おそらく私の古い家並み趣味は幼少時にこの雑誌に触れたことによって発動し始めたと思われる。水木しげる、つげ義春、池上遼一、各氏の描くボロい風景は、それを絵画として鑑賞するという美意識?を柔い頭に植え付けた。その後も多数のアーチストを輩出しあれほど強大に見えた王国も、創業者の長井氏が没してからデジタルガロというすばらしく珍奇この上ない出版物を出してすぐに消滅してしまった。ここにあった社屋などはトキワ荘文と並んで文化遺産として保存する価値があるように思うのだが、取り壊すにあたって特に告知もイベントもなくなんら顧みられた気配はない
2010-03-14 10:27
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