ジャーマンホビードラ [散歩/渋谷区]
撮影:2015年4月
仕事で時々訪れる小田急線代々木公園にある老舗の模型店、ジャーマンホビードラ。モデルアートの広告欄で1960年代から秋田の小学生にもその名前は知られていました。元々喫茶店だったと思われる店内は人の立てるスペースはごくわずかで、プラモデルの箱で埋め尽くされています。一見さんを寄せ付けない雰囲気ですが、渋い飛行機模型に特化した超専門店なので多少模型店馴れした当方もこの店は緊張します。東京の古い模型店が次々に閉店する中、奇跡的に残っている昭和のプラモデル屋として貴重な存在です。
笹塚・解体された重機ビル [散歩/渋谷区]
撮影:2012年12月
2012年12月1日、珈琲館の階段から駅方向を望む。駅に沿って飲食店街を形成していた通路の柱と中央事務所棟の一部を除いて、ほぼ取り壊しが完了していました。今まで決して見通すことのできなかった新鮮な風景。重機ビルに入る前に私が事務所を置いていた総栄ビルも良く見えます。跡に残る広大なスペースからは改めて重機ビルの巨大さが忍ばれます。
笹塚・京王重機ビル解体 [散歩/渋谷区]
いよいよ笹塚京王重機ビルの解体が始まった。かつて南蛮茶館、め組寿司、ラーメンぜんべい、中華新京、等々があった駅に隣接するファサードではミニ回顧展をやっていた。一部再録させていただく。どうやら施主にもこれを惜しむ気分はあるようだ。しかしこれほど立派な近代建築が50年ほどしかもたないというのは一体どういうことか。地震が多いから?あるいは若く新しいことをありがたがる民族性故だろうか
周辺の建物の低さを思うと、これがいかに大建築だったかが分かる
京王線はまだ高架化していない。1階の造作はそれを見越した設計のように見える
ここからの偉容は、今に至るまであまり変わらない
京王線が高架になってからは捉えることが不可能になったアングル。1Fにケンタッキー、2Fにスパゲティ屋があった正面の窪みはどうなっていたのか気になる
室内。見覚えのある間取り。正面に玄関、左の扉が風呂場の入り口だろう。その後通路に出されたガス給湯器が室内にある
1階のショッピングモール。正面入り口からの眺めだろうか。見知っている風景とは全く違う
撮影:2012年3月
広尾・広尾5丁目アパートメント [散歩/渋谷区]
今から20年前、20代後半から30代にかけての数年間広尾に住んだ。その時にはあまりその存在を意識しなかったこのアパート。この手の巨大住宅がまだそこここに残っていたからだろうか。先日所用で訪れたさいに再発見してその威容に心底驚いたのだから自分の感受性もあてにならないものだ。周りのの建物との関係も大きいのかもしれない。明治屋ビルもすっかり建て変わっており知らない場所に来たような気がした
撮影:2011年1月
渋谷・吸いがら入 [散歩/渋谷区]
撮影:2002年9月
昔、横断歩道の信号機のあたりで良く見かけた公共の灰皿。中で火が消えずに煙を吐いていることもあった。汚れきっているのは仕方ないけれど「吸いがら入」の刻印も力強く、球形のフォルムが可愛らしいなかなか愛嬌のある物体ではあります。これはたまたま渋谷区のものだが、他区はどんなデザインだったのだろう
昔、横断歩道の信号機のあたりで良く見かけた公共の灰皿。中で火が消えずに煙を吐いていることもあった。汚れきっているのは仕方ないけれど「吸いがら入」の刻印も力強く、球形のフォルムが可愛らしいなかなか愛嬌のある物体ではあります。これはたまたま渋谷区のものだが、他区はどんなデザインだったのだろう
笹塚・京王重機ビル再訪 [散歩/渋谷区]
建物内が取材できるうちに、ということで2010年7月30日京王重機ビルを再び訪れてみた。1階のショッピングモールの営業は残り二日。いよいよ取り壊されるのだなあ、と思おうとしてみても、その佇まいに存在感がありすぎるせいかどうにもピンとこない。手入れが行き届いていてそれほど古く見えないのも一因のようだ
改札を出るとまず目に入る「定食常盤」この店と「南蛮茶館」は以前と変わらず営業を続けていた
この通路にあった「め組寿司」ラーメン「ぜんべい」中華「新京」は既に撤退
ショッピングセンター入り口。お世話になった文具屋が半額セールをやっていた
屋上の物干し場。深夜ここにベンチを置いて流星群を眺めたことがあった。ジャコビニ流星群だったような
地下駐車場の入り口
私にとって重機ビルといえばここからの視点に尽きる。威風堂々の名建築と感じるのは身びいきだろうか
笹塚駅ホームから見た全景。この景色がこれからどう変わるのだろう
撮影:2010年7月
改札を出るとまず目に入る「定食常盤」この店と「南蛮茶館」は以前と変わらず営業を続けていた
この通路にあった「め組寿司」ラーメン「ぜんべい」中華「新京」は既に撤退
ショッピングセンター入り口。お世話になった文具屋が半額セールをやっていた
屋上の物干し場。深夜ここにベンチを置いて流星群を眺めたことがあった。ジャコビニ流星群だったような
地下駐車場の入り口
私にとって重機ビルといえばここからの視点に尽きる。威風堂々の名建築と感じるのは身びいきだろうか
笹塚駅ホームから見た全景。この景色がこれからどう変わるのだろう
撮影:2010年7月
渋谷区・犬の家 [散歩/渋谷区]
自宅の塀の前にずらりと犬のフィギュアを並べた家。フィギュアといってもライフサイズのものも多く、数もここに写っている3倍ほどの頭数がいるのでけっこうなインパクトがあります。まるでゴーゴンの妖術にかかって石化された犬たちが呪いを解かれるのを待っているようです。この家の人の犬好きは判りますが、人形はリアリティ重視というご趣味も入っているでしょうか。しっかり本物の犬も飼っておられるようで、玄関に(犬)のステッカーが貼ってありました
笹塚・重機ビル [散歩/渋谷区]
笹塚駅前の重機ビルが近々取り壊されることになりそうだ。40代をここで暮らした懐かしい場所だ。噂を聞いて訪ねてみると、住民のほとんどは既に引っ越していて人の気配のある部屋は数戸しかない。向かいの珈琲館から見たこの佇まいにあこがれて、すぐに不動産屋に行ったことを想い出す。その時お世話になった「一大工不動産」も既に無い。何故か担当者が辺見さんというお名前だったことまで覚えている
1978・渋谷 [散歩/渋谷区]
当時通っていたデザイン学校の課題「東京をテーマにした写真集」のために撮ったものです。東横線渋谷駅から歩いて5分くらいのところですが80年代になってもこんな感じでした。今はすっかり整理されて味気ない景色になってしまいました。友人がこのガード下の安アパートに住んでいて、ちょくちょく泊めてもらいました。2分毎に頭上を襲う騒音を聞いて、都会の深淵に触れた気がしたものです。それにしても趣味が変わらないというか進歩がないというか、被写体選びがほとんど今と同じ調子ですね